腎臓は大切な臓器です。
腎臓の機能が完全に失われたら
血液中に 老廃物がたまり尿毒症で死亡します。
だから 現在では腎臓の機能がなくなった患者さんは ほとんど血液透析します。
血液透析は週3回病院に行って 4~5時間かけて、血液中の老廃物をフィルターで除去して元に 戻す作業をします。
現在 日本では 467人に1人が血液透析しているようです。
結構多い数ですよね。医療費は障害者になるので自己負担無料ですが。
腎臓の機能が完全になくなると、血液透析しかないと思っている方も多いでしょうが
実は他にも 選択肢があります。
一つは 腎移植。 これは中々難しいですね。
そして もう一つ
それは 腹膜透析 です。
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週3回病院に行かないといけない血液透析と比較して
腹膜透析 は 月 1 回でいいんです。
それと、4~5時間でする血液透析より、じっくり時間をかけて老廃物を除去する腹膜透析は体にやさしいです。
最大のメリットは病院に週3回行かないでいいので、自宅又は介護施設でもすることができます。
ただし問題点もあります。
腹膜炎をおこしやすくなります。清潔操作が必要です。
それと治療をはじめておよそ5年くらいで、腹膜のはたらきが悪くなってきて、十分な治療ができなくなります。そうなると、腹膜透析は断念して、血液透析になります。
ただし それを踏まえても、最初の透析は腹膜透析の方がいいような気がします。
在宅医療を勧めている当院の方針としても、あってるかなっと思います。
これからは、腎機能の低下して数年以内に透析導入を検討されている患者さんには
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腹膜透析の事をよく 説明しておかないといけませんね。
現在、腹膜透析はあまり説明しないで、すぐに血液透析にすすむ施設が多いですが
専門施設では かなり腹膜透析が増えてきているようです。
当院の近くの 九州厚生年金病院 腎臓内科 では
現在導入は 腹膜透析と 血液透析が 半々位っておっしゃっていました。
ちなみに
2006年の日本での統計では、血液透析96%、腹膜透析3.4%ですが、この割合は恐らく変わっていくでしょう。
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